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製薬業界ニュース 一週間まとめ読み【10/12~10/16】

製薬業界ニュース 一週間まとめ読み【10/12~10/16】

2020年10月12日(月)

「キイトルーダ」トリプルネガティブ乳がんへの適応拡大申請

MSDは10月12日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体「キイトルーダ」(一般名・ペムブロリズマブ)について、「ホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がん」への適応拡大を申請したと発表した。申請は、手術不能または再発のトリプルネガティブ乳がんを対象に行った臨床第3相(P3)試験の結果に基づく。免疫チェックポイント阻害薬では、中外製薬の「テセントリク」(アテゾリズマブ)が昨年、トリプルネガティブ乳がんの承認を取得している。

杏林、免疫調節薬「KRP-203」の知財をアイルランド企業に譲渡

キョーリン製薬ホールディングス(HD)は10月12日、子会社・杏林製薬が創製した免疫調節薬のスフィンゴシン1リン酸受容体アゴニスト「KRP-203」の知的財産などを、Priothera(アイルランド)に譲渡すると発表した。杏林は、同薬の開発・販売などに必要な特許や原薬などをPriotheraに譲渡し、対価として同社の株式などを受け取る。同社は今後、急性骨髄性白血病で開発を進めていく予定。日本と韓国での開発・販売権は杏林が留保する。

日医工、コンプラビンAGでサノフィと販売契約

日医工とサノフィは10月12日、抗血小板剤「コンプラビン」(クロピドグレル硫酸塩/アスピリン)のオーソライズド・ジェネリック(AG)「ロレアス配合錠『SANIK』」について、日医工が独占販売する契約を結んだと発表した。同剤は日医工サノフィが承認を取得。発売は今年12月を予定している。

富士フイルム 骨補填材「FF-37101」の臨床試験を欧州で開始

富士フイルムは10月12日、開発中の骨補填材「FF-37101」について、歯科・口腔外科領域での臨床試験を欧州で開始したと発表した。同材は富士フイルムの人工タンパク質を応用したもので、歯科インプラントの土台となる歯槽骨を再建するのに使用。これまでの骨補填材では難しかった、骨再生の促進と骨形成のスペース確保を両立できると期待される。

糖尿病市場、28年に5900億円規模に…富士経済予測

富士経済は10月9日、国内の糖尿病治療薬市場が2028年に5918億円(19年比7.4%増)になるとの予測を発表した。患者数の増加で市場は拡大するが、長期的には後発医薬品の普及で縮小傾向となるとしている。一方、糖尿病合併症領域の市場は28年に481億円と19年の4倍になると予測。2022年ごろまでは市場が縮小するが、心血管イベントや心不全に対する新製品が登場して拡大に転じると予想している。

テラ、慶応大と腫瘍浸潤リンパ球輸注療法の製造法で共同研究

テラは10月12日、腫瘍浸潤リンパ球輸注療法(TIL療法)の製造法の効率化を目指し、慶応義塾大学医学部と基礎研究での共同研究契約を結んだと発表した。TIL療法は、がんに浸潤しているリンパ球を抽出し、がん組織に対して殺傷能力の高いリンパ球へ誘導して体内に戻す治療法。テラは関連研究費を負担し、実用化に向けた課題解決のための研究を支援する。

 

2020年10月13日(火)

東京地検と公取委、医薬品卸4社に家宅捜索…JCHOめぐる談合疑惑

地域医療機能推進機構(JCHO)発注の医療用医薬品の入札で談合を行った疑いがあるとして、東京地検特捜部と公正取引委員会は10月13日、独占禁止法違反の疑いで大手医薬品卸4社の家宅捜索を行った。家宅捜索を受けたのは、▽メディパルホールディングス(HD)子会社のメディセオ▽アルフレッサHD子会社のアルフレッサ▽スズケン▽東邦HD子会社の東邦薬品――。4社は昨年11月、同容疑で公取委による立入検査を受けている。4社は「事態を厳粛かつ真摯に受け止め、当局の調査に全面的に協力する」とコメントした。

J&J、新型コロナワクチンの臨床試験を中断…被験者に「原因不明の症状」

米ジョンソン・エンド・ジョンソンは10月12日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、「臨床試験の参加者に原因不明の症状が出た」として、臨床試験でのワクチンの投与を一時的に停止したと発表した。独立したデータ安全性モニタリング委員会などが評価を進めている。同社のワクチンは、日本では臨床第1相(P1)試験が行われている。

小野、韓国SKBPから抗てんかん薬を導入

小野薬品工業は10月13日、韓国SKバイオファーマシューティカルズ(SKBP)から、同社創製の抗てんかん薬cenobamate(米国製品名・XCOPRI)を日本で独占的に開発・商業化するライセンス契約を結んだと発表した。小野は契約一時金と関連マイルストンを最大531億円支払うほか、売上高に応じたロイヤリティを支払う。SKBPは、日本で成人てんかん部分発作を対象とするP3試験を行う予定で、小野との共同販促オプション権を留保している。

ノバルティス 循環器代謝疾患でLINEヘルスケアと提携

スイス・ノバルティスは10月13日、疾患啓発のデジタルソリューションを構築するため、LINEヘルスケアと循環器代謝疾患でのパートナシップ契約を結んだと発表した。LINEのグループ機能を活用し、健康見守りサービスの提供を目指す。将来的には心不全リスクの高いユーザーへのサポートなど機能拡充も検討している。

ペプチドリームと富士通、安定構造探索の短縮に成功

ペプチドリームと富士通は10月13日、富士通のデジタルアニーラを使った環状ペプチドの中分子創薬で、候補化合物となる環状ペプチドの安定構造探索を12時間以内で行うことができたと発表した。探索実験工程を最小化し、探索期間が短縮できると期待される。両社は昨年9月に共同研究を開始し、デジタルアニーラで安定構造探索を組合せ最適化問題として解く技術と、HPC(ハイパフォーマンス・ コンピューティング)との連携技術を開発。ペプチドリームは今後、同技術を実適用し、開発の効率化を目指す。

参天 QDレーザの視力補正医療機器の販売を支援

参天製薬は10月13日、QDレーザ(神奈川県川崎市)の医療機器「RETISSAメディカル」について、日本での販売を支援する契約を結んだと発表した。同機器は、不正乱視によって視力が障害された患者の視力補正を対象に、今年1月に承認を取得。参天は、日本の眼科医療関係者への情報提供活動を支援する。

東工大発ベンチャーaiwell、デンマークに現地法人設立

東京工業大学発ベンチャー認定企業のaiwellは10月13日、デンマークに現地法人「aiwell Nordic」を設立したと発表した。aiwellは生体の状態をプロファイルするAIプロテオミクスに関する研究開発を行っており、AIに学習させるための血中タンパク質の画像データ収集を進めている。デンマークには血液データを世界で最も多く所有する同国国立バイオバンクがあり、現地法人を通じて同バンク所有の生体サンプルにアクセスできるようになるという。

ニプロ モロッコに医療機器販売子会社設立

ニプロは10月13日、子会社のニプロメディカルヨーロッパ(ベルギー)が、モロッコに医療機器販売子会社を設立し、今月1日から営業を始めたと発表した。モロッコではこれまで現地代理店を通じて製品を販売してきた。今後は子会社を通じ、モロッコはじめ西アフリカ地域への販売拡大を進める。

 

2020年10月14日(水)

武田 アクセンチュア・AWSと提携、クラウド活用で事業変革

武田薬品工業は10月14日、アクセンチュア、アマゾンウェブサービス(AWS)と5年間の戦略的提携契約を結んだと発表した。クラウドの活用を前提としたアプローチを採用することで、不要なシステム構築作業をなくすとともに、自社データセンターを削減するなどしてITコストを抑制。外部との連携を拡大し、新薬開発を加速する。武田は今後3年間で、データやデジタルの専門人材を数百人採用する計画。従業員のスキル向上も図り、データの活用とデジタル化を推進する。

米SRI、AI創薬プラットフォームを日本で展開

米SRIインターナショナルは10月13日、AI(人工知能)を活用した創薬開発自動化プラットフォーム「SynFini(シンフィニ)」の提供を日本で開始したと発表した。同プラットフォームは、▽合成経路設計▽反応スクリーニング/最適化▽合成――を自動で行う3つのツールで構成。新薬開発を短時間かつ低コストで行うことができるという。

 

2020年10月15日(木)

アステラス、米アイオタを買収…極小埋め込み型医療機器を開発

アステラス製薬は10月15日、米国のバイオエレクトロニクス企業アイオタ・バイオサイエンシズを買収すると発表した。買収額は約1億2750万ドル(約134億円)で、買収は年内に完了する予定。アイオタが決められたマイルストンを達成した場合、アステラスはアイオタの株主に最大約1億7650万ドルを追加で支払うほか、今後5年で同社に1億2500万ドル以上を投資する。

アイオタは超音波を使った独自の電力供給・無線通信技術で極小の体内埋め込み型医療機器を開発。両社は昨年8月から複数の疾患で医療機器の仕様を共同で検討してきた。買収で開発を迅速化し、複数のプロジェクトで2020年代前半に臨床試験を開始するとしている。

中外 SMA治療薬リスジプラムを申請、経口のスプライシング修飾薬

中外製薬は10月15日、SMN2スプライシング修飾薬リスジプラムを、脊椎性筋委縮症(SMA)の適応で申請したと発表した。申請はⅠ型SMAの乳児を対象とするFIREFISH試験と、Ⅱ・Ⅲ型SMAの小児・若年成人対象のSUNFISH試験の結果に基づく。承認されればSMAに対する国内初の経口薬となる。米国では今年8月に承認された。

アストラゼネカ COPD疾患啓発でキャンサースキャンなどと連携

アストラゼネカは10月15日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適切な診断や治療を促すため、キャンサースキャン(東京都品川区)、滋賀県長浜市、奈良県広陵町それぞれと連携・協力することで協定を結んだと発表した。三者で協力し、市民に向けた啓発活動を進める。

レオファーマ 北大と白斑・円形脱毛症の疾患理解で共同研究

デンマークのレオファーマは10月14日、白斑と円形脱毛症での新たな治療標的を特定し、疾患理解につなげるため、北海道大と共同研究契約を結んだと発表した。研究では、患者皮膚サンプルの高解像度マルチオミクス分析を使い、健康な皮膚成分を誤って攻撃する免疫細胞の分子メカニズムの特定を想定。疾患の病理学的理解と、新規治療薬の開発を目指す。

 

2020年10月16日(金)

「アビガン」新型コロナで申請

富士フイルム富山化学は10月16日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)について、新型コロナウイルス感染症への適応拡大を日本で申請したと発表した。非重篤な肺炎を有する患者156人を対象に行った国内臨床第3相(P3)試験では、症状の軽快かつウイルスの陰性化までの時間をプラセボに比べて優位に短縮(アビガン群11.9日、プラセボ群14.7日)し、主要評価項目を達成。安全性上の新たな懸念は認められなかったという。

エーザイ「フィコンパ」の適応拡大を中国で申請

エーザイは10月16日、抗てんかん薬「フィコンパ」(ペランパネル)について、中国で部分てんかんに対する単剤療法と小児適応の追加を申請し、国家薬品監督管理局に受理されたと発表した。中国では昨年10月、12歳以上の部分てんかんに対する併用療法で承認。今年1月に発売した。

大鵬薬品、23年までに「社員の喫煙率ゼロ」に

大鵬薬品工業は10月16日、2023年までに社員の喫煙率を0%にするとの目標を発表した。今年の調査では同社全体の喫煙率は15%。目標達成に向け、希望者全員に禁煙外来の費用を補助するほか、研究所や工場の敷地内禁煙、就業時間中の禁煙を徹底。非喫煙者であることを採用条件や役職任命時の考慮要素とする。

 


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