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新規参入への高いハードル – 米国における肥満介入デバイス市場

新規参入への高いハードル – 米国における肥満介入デバイス市場

この記事は、弊社が発行したレポート「Obesity Interventions – US 2019」のExecutive Summaryを翻訳したものです。同レポートでは、米国における肥満治療デバイス市場について2027年まで分析・予測しています。

CHECK!レポート詳細は以下をご参照ください。

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肥満外科手術は米国で最も実施の割合が低い手術の一つで、必ずしも医療保険給付の対象ではないことから、2017年に手術を受けたのは適格患者の約1%にすぎませんでした(American Society for Metabolic and Bariatric Surgery, 2018)。

しかし近年の腹腔鏡手技の進歩により肥満外科手術の安全性は大幅に向上し、手術に関連した死亡リスクは1%まで低下しています(American Society for Metabolic and Bariatric Surgery, 2018)。こうした要因が、今後ある程度の手術数の増加につながりそうです。

 

肥満外科手術に対する医療保険の適応は2009年から2017年にかけて大幅に増加したものの(州公務員医療制度で23%、メディケイドで9%の増加)、推奨される肥満外科手術は2018年1月時点で多くの州で保険金給付対象となっていません(Jannah N, 2018)。

さらに、肥満外科手術が医学上必要だと検討される前に、患者はその他の安価な治療を試し、さらに書類上厳格な基準を満たす必要があり、これが手術アクセスの障壁となっています。このため、これらの手術は今後もさほど浸透せず、この傾向は変わらないと思われます。

 

他の国と同様、米国でもスリーブ状胃切除術が肥満外科手術の中で最多ですが、胃バンディング(緊縛)術や胃バイパス術よりも新しい術式であるため、この術式の経験のない外科医も少なくありません。臨床成績でその安全性が証明されるにつれ、この術式を習得しようとする医師も増えています。糖尿病などの合併症のある患者に対しては胃バイパス術が依然標準療法ではあるものの、スリーブ状胃切除術は、高度肥満患者に対する主要な術式として実施数の増加が予想されます。

 

米国には、新たな高度肥満外科手術を導入する上で高い障壁が存在しており、使用可能な治療選択肢は比較的少ないといえます。これが治療を受ける患者数や市場にマイナス影響を及ぼしています。

欧州など他の地域で展開されている新規イノベーションの多くは、米国では未承認です。それでも最近承認された、または間もなく承認が見込まれる新たなデバイス—AspireAssist、TransPyloric Shuttle System、EndoBarrier、SatiSphere、abiliti system、Gastric Vest Systemなどは米国市場の成長を牽引する可能性を持っています。

 

創閉鎖デバイス市場は収益が見込めるため、この領域の主力企業が肥満外科手術市場全体の上位に立っています。とりわけメドトロニックはステープラーと体内縫合デバイスの売上によって創閉鎖デバイス市場の圧倒的シェアを握り、2018年には米国肥満外科手術市場の首位でした。

一方、エチコンは、最近の胃バンディング術市場からの撤退、サーキュラーステープラー製品のリコールにもかかわらずこの領域の2位につけています。創閉鎖デバイス市場では新規参入企業による競争はほとんど予想されず、当市場の持続成長と合わせて、メドトロニック、エチコン2社が上位を維持しそうです。

 

エチコンはECHELON FLEX GST SystemをメドトロニックのエンドGIAステープラーと比較する治験を実施し、シェア拡大の努力をみせましたが、メドトロニックが体内縫合デバイス市場で圧倒的なシェアを得て市場の首位に立っています。

結節なしのV-Locクロージャ―デバイスは人気が高く、同社のエンドステッチデバイスに装填して素早い縫合が可能です。さらに、エチコンが製品のリコールでイメージダウンを受けたこともメドトロニックにプラスに働いています。

 

従来、Apollo Endosurgeryが胃バンディング術市場で強力な存在感を示し、肥満外科手術デバイス部門の首位に立っていましたが、胃バンディング術市場の急速な衰退に伴い、同社のシェアは近年大幅に低下しました。

2018年12月、Apollo Endosurgeryは胃内バンド製品をReShape Lifesciencesに売却し、ReShapeの胃内バルーン製品ラインを獲得しました(この取引は2018年12月末であったため、レポート内ではApollo Endosurgeryの胃内バンドおよびReshape Lifesciencesのバルーンの市場シェアはそれぞれ本来の企業に計上されています)。

Apollo Endosurgeryは2019年1月、Reshape社バルーンの販売を中止したものの、胃内バルーン市場で首位を守り肥満外科手術市場全体でも一定シェアを維持しています。バルーン市場は最近のFDAによる注意喚起にもかかわらず成長を見せています。今後拡大が予想される当市場での営業とマーケティング努力に専念し、利益を上げそうです。

この記事は、弊社が発行したレポート「Obesity Interventions – US 2019」のExecutive Summaryを翻訳したものです。同レポートでは、米国における肥満治療デバイス市場について2027年まで分析・予測しています。

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