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製薬業界ニュース 一週間まとめ読み【7/8~7/12】

製薬業界ニュース 一週間まとめ読み【7/8~7/12】

2019年7月8日(月)

エーザイ、英ダンディー大と標的タンパク質分解誘導薬の共同研究

エーザイは7月8日、英ダンディー大と、がん領域を対象に標的タンパク質分解誘導薬(PROTACs)の共同研究を行うと発表した。PROTACsは、標的タンパク質に結合する部位とユビキチン化酵素に結合する部位を持つキメラ型化合物。標的タンパク質に分解の目印となるユビキチンを付け、細胞内分解システムによって分解を促す。低分子阻害薬ではアプローチが難しいがん細胞への効果が期待されている。

共同研究では、同大のPROTACsの知識や技術とエーザイのがん領域の知見を組み合わせて新薬の開発を目指す。共同研究契約に基づき、エーザイは成果化合物の開発・商業化に関するオプション権を持つほか、同大に契約一時金とマイルストン、ロイヤリティを支払う。

テラ 理研免疫再生医学と事業提携…細胞加工を受託

テラは7月8日、理化学研究所発のバイオベンチャーである理研免疫再生医学と事業提携に向けた基本合意を結んだと発表した。理研免疫再生医学はナチュラルキラーT細胞標的治療を開発しており、テラは技術やノウハウの実施許諾を受け、理研免疫再生医学が提携する医療機関から免疫細胞の加工を受託する。

 

2019年7月9日(火)

大日本住友 国際医療センターと共同サーベイランス、ベトナムで薬剤耐性対策

大日本住友製薬は7月9日、国立国際医療研究センターとベトナムで薬剤感受性サーベイランス研究を開始したと発表した。ベトナムでは緑膿菌などグラム陰性桿菌の薬剤耐性が問題となっており、研究ではグラム陰性細菌の抗菌薬に対する感受性を調査。結果の共有を通じて、抗菌薬の選択に薬剤感受性データを活用することの重要性を医療機関に認識してもらう。

武田、炎症性腸疾患の患者向けアプリ「IBDホーム」をリリース

武田薬品工業は7月9日、炎症性腸疾患(IBD)患者向けのスマートフォン用アプリ「IBDホーム」をリリースしたと発表した。アプリでは、患者が排便回数や血便といった日々の病態や症状などを記録。記録した情報は医療関係者も見ることができ、治療方針の決定などに役立ててもらう。アプリは、服薬をリマインドする機能や、最寄りのトイレを検索する機能も備えている。

ナノキャリア NC-6004とキイトルーダの併用療法、頭頸部がんP2試験で投与開始

ナノキャリアは7月9日、開発中の抗がん剤「NC-6004」について、頭頸部がんを対象に免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」との併用療法を評価する欧米臨床第2相(P2)試験で、1人目の患者に投与が行われたと発表した。NC-6004は、シスプラチンをミセル化ナノ粒子製剤にした抗がん剤。日本ではゲムシタビンとの併用で膵がんを対象にP3試験を行っている。

卵巣がん、BRCA遺伝子変異保有率は14.7%…アストラゼネカ調査

アストラゼネカは7月9日、日本人卵巣がん患者のBRCA遺伝子変異の保有率を調べた結果、14.7%で欧米とほぼ同程度だったことがわかったと発表した。調査対象は、上皮性卵巣がん、原発性腹膜がん、卵管がんの患者で、2016年12月~18年6月に全国63医療機関でBRCA遺伝子検査を受けた634症例。このうち、進行がん78例(ステージ3、4)では、変異の保有率は24.1%に上った。アストラゼネカはBRCA遺伝子変異陽性の卵巣がんと乳がんに対する治療薬「リムパーザ」(一般名・オラパリブ)を販売している。

 

2019年7月10日(水)

エーザイ、米ケンブリッジに探索研究所…認知症薬の創出目指す

エーザイは7月10日、米マサチューセッツ州ケンブリッジに新たな探索研究所「G2D2」(Eisai Center for Genetics Guided Dementia Discovery)を開いたと発表した。同研究所では、アミロイドβやタウに続く創薬標的を見据え、認知症神経免疫療法にフォーカス。脳内免疫システムをターゲットとした認知症治療薬の創出を目指す。

アステラス、関節リウマチ治療薬「スマイラス」を発売

アステラス製薬は7月10日、関節リウマチ治療薬のJAK阻害薬「スマイラフ」(一般名・ペフィシチニブ)を発売したと発表した。関節リウマチを適応に持つJAK阻害薬としては、「ゼルヤンツ」「オルミエント」に続いて3剤目。薬価は50mg1錠1741.00円、100mg1錠3379.90円。通常1日1回150mgを投与するが、状態に応じて1日1回100mgに減量できる。ピーク時の売上高予測は薬価ベースで84億円。

富士フイルム、アクセリードとiPS創薬支援で提携

富士フイルムとアクセリード・ドラッグ・ディスカバリー・パートナーズは7月10日、iPS細胞を使った創薬支援事業で提携すると発表した。富士フイルムのiPS細胞由来製品と、アクセリードの化合物評価・解析サービスなどを組み合わせ、顧客提案力を強化するとともに、新たな評価方法やサービスの開発を目指す。

生命科学インスティテュート Muse細胞の臨床試験開始、脊髄損傷で

生命科学インスティテュートは7月9日、Muse細胞製品「CL2020」について、脊髄損傷を対象に国内で臨床試験を始めると発表した。Muse細胞は多能性幹細胞で、静脈内で損傷部位に集積し、そこに生着して組織を修復するのが特徴。

 

2019年7月11日(木)

小野薬品、米Forty Sevenから抗CD47 抗体「5F9」を導入

小野薬品工業は7月11日、米Forty Sevenと、同社が骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病などを対象に開発を進める抗CD47抗体「5F9」のライセンス契約を結んだと発表した。小野は日本、韓国、台湾、ASEAN諸国で同薬を独占的に開発・製造・商業化する権利を獲得する。

同薬は、マクロファージ上のSIRPαとがん細胞上のCD47の結合を阻害。マクロファージからの貧食を回避するためにがん細胞が出すシグナルを無効化する作用を持つ。契約に基づき小野は、17億円の契約一時金と最大112億円のマイルストン、売上高に応じたロイヤルティを支払う。

田辺三菱と日本腎臓病協会 「カナグル」の腎保護メカニズムで公募研究

田辺三菱製薬は7月11日、日本腎臓病協会と共同事業契約を結び、慢性腎臓病に関する基礎研究を公募すると発表した。テーマは「SGLT2阻害薬カナグリフロジン(製品名・カナグル、田辺三菱製薬)の腎保護メカニズムに関する基礎研究」で、45歳以下の日本腎臓病協会員・日本腎臓学会員の研究者が対象。公募研究には日本腎臓病協会が立ち上げた産官学連携プラットフォームを活用する。

ニプロ、英社からプレフィルドシリンジ用安全機構デバイスの国内販売権

ニプロは7月11日、医療用デバイスを手がける英Owen Mumfordから、プレフィルドシリンジ用受動型安全機構デバイス「UniSafe」の日本国内での独占販売権を獲得したと発表した。同製品は、プレフィルドシリンジを使う患者が安全に自己注射を行えるようにするためのデバイス。誤穿刺リスクの低減が期待されるという。

 

2019年7月12日(金)

日本リリー、ジョンソン社長が退任…後任は米国本社のシモーネ・トムセン氏

日本イーライリリーは7月12日、米国本社インターナショナル事業部バイスプレジデントのシモーネ・トムセン氏が9月1日付で社長に就任すると発表した。現社長のパトリック・ジョンソン氏は、同日付で米国本社バイオ医薬品事業部プレジデントに就く。

トムセン氏は2002年に入社。営業・マーケティングの役職を歴任し、11~14年には日本でマーケティング本部長を務めた。

沢井、原薬製造国を公開

沢井製薬は7月12日、自社の医療関係者向け情報サイトで自社製品の原薬製造国を公開したと発表した。サイトでは、最終原薬製造所と粗原薬製造所の国名をリスト化して掲載。最終原薬製造所は、日本(42.3%)が最も多く、欧米(24.0%)、韓国(12.9%)、中国(10.1%)、インド(7.2%)と続いた。

後発医薬品メーカーの間では同様の動きが広がっており、日医工や東和薬品、武田テバ、大原薬品工業などが原薬製造国を公開している。


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