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多発性硬化症市場、オクレリズマブが牽引し、2026年には250億ドルを超えると予想

多発性硬化症市場、オクレリズマブが牽引し、2026年には250億ドルを超えると予想

DRG(ディシジョン・リソーシズ・グループ)は、主要7ヶ国(アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本)における多発性硬化症(MS)疾患修飾薬(DMT)市場が、2016年の約210億ドルから2026年には250億ドル以上に増加し、年率2%で成長すると明らかにしました。

最近上市した薬剤および今後上市見込みの新規ブランド薬6品目の売上合計が10年後に90億ドルを超え、ロシュ/ジェネンテック社の抗CD20モノクローナル抗体Ocrevus(オクレリズマブ)によって牽引されるとみられます。DMTの選択肢が拡大し新規ジェネリック薬が上市されると、MS治療アルゴリズムは一層複雑化し、薬物治療患者群が拡大し、市場の細分化が引き続き進むと予測されます。

主要ポイント

•DRGの予測では、Ocrevusの上市によって、一次進行型MS(PP-MS)群における薬物治療患者が年率6%で成長する。Ocrevusと、二次進行型MS(SP-MS)患者で有効性が立証されたノバルティス社の新規S1P受容体調節剤siponimodの上市により、SP-MSにおいても規模は劣るが顕著な成長が維持される。

•抗CD20 抗体(ロシュ/ジェネンテック社、ノバルティス/ジェンマブ社、TGセラピューティクス社)と新規経口ブランド薬(ノバルティス社、セルジーン/レセプトス社、アクテリオン社、アルケルメス社、メルクセローノ社)によって再発型MS市場の競合が一層激化し、10年後には本セグメントのシェアが全体の20%を占める。
•基本である注射剤(インターフェロンベータ、コパキソン、グラチラマーのジェネリック)の使用は引き続き減少し、2026年にシェアは現在の約3分の1になる一方、経口DMT(テクフィデラ、ジレニア、オーバジオ、新規ブランド薬、ジェネリック薬)は同時期までに40%以上のシェアを獲得すると予測される。この高コスト市場の重要かつ破壊的存在である経口DMTやグラチラマーの新規ジェネリック製剤の参入が迫り、早期治療において、より複雑な力学が作用する

アナリストSarah Soucyのコメント

•「弊社で引き続き調査中である、米国大型新薬上市後分析レポート”Emergning Therapies”のデータに照らし合わせると、治療が不十分なPP-MS患者でOcrevusの使用率が堅調に伸び、再発型以外のSP-MSにも使用が波及すると予測されます。再発型MSでは、大部分で使用の切替えが予測されますが、抗CD20 抗体によって、有効性の高い薬剤での早期介入に関して専門医で長年続く議論が加熱化します。」

•「神経科医がMS患者治療において個別化を模索する中、新規薬剤の多様な臨床プロファイルと疾患の不均一性から、各DMTの臨床的な役割が確立すると予測されます。しかし、やがて免疫標的薬で達成し得る有効性の限界に近づくでしょう。臨床開発においては神経保護、再ミエリン化、又は修復の機序で疾患進行を停止又は改善する次世代の薬剤に依然として顕著なニーズが残ります。現在、新規第II相試験中であるバイオジェン社のオピシヌマブが、この重要領域で革新的な薬剤になり得るでしょう。」

【調査概要】

出典;【DRGレポート】多発性硬化症 | ランドスケープ&フォーキャスト|主要7カ国
調査目的:今後10年の多発性硬化症市場の調査・分析
調査対象:主要7ヵ国(米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、日本)の多数のオピニオン・リーダー
調査方法:インタビュー、サーベイと多数文献によるセカンダリーリサーチ


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