静脈血栓塞栓症:ベトリキサバンのポテンシャルは?

Portola Pharmaceuticals(ポルトラ・ファーマシューティカルズ)社の経口直接第Xa因子阻害薬ベトリキサバン(Betrixaban)は、昨年5月、アメリカ心臓病学会で発表されたフェーズIIIのAPEX試験の結果を受け、大きな注目を集めてきました。
試験の結果は芳しくないものでしたが、2016年12月後半に、Portola社の株価は大きく上昇しました。
そのきっかけとなったのは、FDAがベトリキサバンの急性内科疾患における静脈血栓塞栓症(VTE)の長期予防投与を優先審査の対象にしたことです。
これにより、審査期間は4ヶ月短縮され、ベトリキサバンの処方箋ユーザーフィー法(PDUFA)適応は今月6月24日に設定されています。
APEX試験より以前に、リバーロキサバン(国内商品名:イグザレルト)とアピキサバン(国内商品名:エリキュース)も急性内科疾患患者のVTE予防効果を立証する試験を行ってきましたが(MAGELLAN試験・ADOPT試験)、両者とも失敗に終わっています。
- APEX試験とはどの点が異なっていたのか?
- 現在の治療方針と専門医のベトリキサバンに対する見方はどうか?
- ベトリキサバンの将来のマーケットポテンシャルはどのくらいか?
弊社米国本社サイト内で、その内容について詳しく言及しています。
⇒ Market Outlook for Betrixaban: Assessing Portola’s ‘Flagship’ Product in The Medically Ill Patient Population